追放と復讐はとても仲が良い。マブダチと言っても過言ではない。そのくらい私は「追放と復讐はセットでないといけない」と考えている。
『ニトの怠惰な異世界症候群』は、そんな私にとって「追放と復讐」の教科書のような作品だ。現実世界でいじめを受け、自ら命を絶った主人公・日高政宗は、その瞬間にクラスごと異世界へ。そこで最弱とされる治癒職を与えられたうえ、召喚した国からも罵られ、生還不可能なダンジョンへ追放される。
ここまで理不尽なら復讐していい。というか、してくれ。
この作品で特に好きなのが、その「ざまぁ」の演出だ。話を聞かないイケメン強者を冷や汗ダラダラの絶望顔にしたり、話を聞かないギザ歯の序列4位ヒャッハァァをワンパンでボコしたり。自信満々で突っかかってきた奴が圧倒的な力の差を思い知る瞬間が、とにかく気持ちいい。脳汁出まくるでまくる。
そして冒頭から政宗が復讐を誓っていた相手への「ざまぁ」も、6巻で見事に果たされる。ここまで引っ張った復讐で日和ることもなく、しっかり容赦がない。最高です。
それでいて、単純に悪者を倒してスッキリするだけでもない。根暗で慎重な政宗の怒りや葛藤は妙に生々しく、ダークで残酷な世界観ともよく噛み合っている。
最新の8巻まで読了。続きも購入予定。
